2007年04月21日

日本を中心にしたロシア〜中国への三国取引

 ここ何年か前から日本企業が依頼してくるものに、「中国企業から頼まれてロシアで水産物を確保してくれ」、「木材を数万トン規模で欲しい」といったような、いわば中国〜日本〜ロシアという三国取引の依頼が増えてきた。
 結論から言えば、私のところにくる依頼でいまだかつてこのような取引は一度も成立したことがない。
 私自身の役目はロシアから依頼されたものを確保することにある、現物を探し出し、依頼側の希望金額で数量をまとめても、取引の成立を見たことがない。
 これまでに中国がらみで依頼があった案件の総額を計算してみると、軽く100億は超えてしまうほどの金額になる。これは取引が成立していたらの毎年の取引額である。

 中国から依頼があったものには、これまでに水産物、木材、鉄スクラップ、非鉄金属、鉱物資源など多彩である。どれも金額にすれば年間で数十億円になる取引ばかりだ。
 私自身は日本企業の依頼なので、その依頼先を飛び越えて、発注元である中国企業とは直接話をすることがない、全ては日本企業からの依頼によって動くというスタンスを取っている。

 中国がらみの依頼には必ず共通しているものがいくつかある。
 @ 中国の依頼元は国営企業
 A 取引の数量はどれも数万トン規模
 B 急いでいる
 C 現物があればすぐに検品に行く

 これらは不思議と共通している、しかし急いでいると言ってこちらを煽りながら、依頼物を見つけてほぼ話をつめ、検品にいつでも来れるようにお膳立てをしても、またいつでも商談ができるようにしてあげても、これまでどこも一度として検品はおろか、商談にさえ一度として来たことすらこともないし、欲しい現物が見つかれば日本企業からも連絡が来なくなるというパターンである。
 今度はロシア側のほうから、いつ検品に来るのだと何度も何度も連絡が入り、結局は迷惑をかけてしまう結果に終わっている。
 馬鹿を見るのは毎回私とロシア側になる、世界一広い国土のロシアで希望するものを探し出し、商談ベースまでもって行くには、それなりの経費と時間と労力を要する、しかしこれらのものを一度として中国側では払ったこともないし、また依頼をしてきた日本企業もほおかっむりを決め込んで払ったためしがない。
 
 これらを考えてみるときに、一番甘いのは私かもしれない。
 ビジネスは信用で成り立っている、ご存知のように信用は一日で出来上がるものではない、長年かけて築き上げた信用は時として大きな力を発揮してくれる。ロシアにおいてこの信用は仲間としての証にもなっている。
 私が自分の専門でないものの依頼を受けると、ロシアの政府機関の友人(仲間)に情報収集と紹介を頼むことにしている。これが一番確実で時間も短期間で済むからで、ビジネスにとって時間がかかればかかるほど出費がかさむからだ。
 ロシアには日本や欧米のように、ビジネスにおける調査機関が発達していない、そのためには旧ソ連時代からロシアには国内のあらゆる情報を把握している機関が存在している、これはビジネス情報はおろか、個人情報までかなり深い部分までその情報を把握している。
 幸いにもその機関に友人がいるので、ついつい相談してしまう。
 ロシア人のいいところは、友人が困っていたり相談を受ければ、自分の仕事そっちのけで助けてくれることだ。

 これまで中国がらみで依頼を受けたものは、水産物を除くと全て専門外のものであった。日本のビジネスでも分かるように、今まで一度も取引がないところに新しい商談を持ち込んで「ハイ、そうですか」ということにはならない。
 ロシアもそれはまったく同じことである、しかしロシアは長い間社会主義国家としての社会を形成してきた国である、いまだにロシアにはその風潮がいたるところに残っている。政府の役人に弱いのである、70年以上も国家権力によって全てを統制されてきた歴史の中で、国民の意識の中に埋め込まれた遺伝子はそう簡単にはなくならない。
 したがってその機関の友人に情報収集と紹介を頼むと、これまでほとんどの依頼において商談ができる状態になっていく。しかもスピーディーにである。
 日本の大手商社の商社マンが数十億のビジネスをこなすために、どれだけの時間と経費を要するのか細かい数字は分からないが、ロシアに進出している商社のいずれを見ても、商社マンの人件費から経費の全てを含めると相当の経費がかかっている。

 ビジネスの結果として「たら、れば」はよくないが、これまで中国がらみで依頼のあったビジネスが成立していたら、年間で100億以上のビジネスになるのは申し上げたが、中国企業にしても、それを受けた日本企業にしても、一円のお金も使わず人の褌で相撲をとろうとする根性だから、終わって後を振り返ってみれば妙に納得できるものがある。
 私自身は中国の企業から直接頼まれていたら、おそらくやっていなかったと思う。日本企業の依頼だからこそ、また日本企業でも名もなき小さな企業であるからこそ、引き受けてきた。
 これは私自身も名もなき一介の零細企業の親父であり、ビジネスマンだから、ロシアビジネスを大企業の一人勝ちにさせたくないという、変な意地もあるからだと思う。
 これまで大企業からも仕事の依頼は入ってきた、大企業のずるさもあるが、人に何かを頼むときはそれなりの金額も払ってくれた、そのような基本的な常識はどこも持っていた、今思えば大きなビジネスができるところと、それができないところの差がこんなところにあるのかとあらためて発見できた気持ちである。

 とりわけロシアにおいて、中国人はあまり好かれていない。これまでにも書いてきたことだが、日本人と中国人、それに韓国人が同じビジネスの話をロシア人に持ちかけたとしたら、ロシア人の9割は日本人と取引を希望する、理由は日本人が一番ずるくなく誠実であると判断しているからだ。ここで中国人や韓国人を中傷する意図はない。
 
 今はロシア貿易に対して、日本も中国もまた韓国もまったく同じ条件である、むしろ日本より中国や韓国のほうが同じ陸続きであり、日本以上に国と国とのつながりはこれまでの歴史を見ても深いはずである。
 その中国企業がしかも国営企業であれば、日本企業を仲介にしてロシアから輸入するものを探すというのもおかしな話である。
 ロシアの対貿易国でも中国は日本よりその取引貿易額は、はるかに上をいっている、ロシアの対輸出国では4番目、対輸入国では3番目になっているのだ、日本は対輸出国としては10位以下であり、輸入国としては4番目に入っているがその上には中国がいる、その伸び率も中国が53%なのに対して日本は48%となっている。
 中国人の商売のうまさなのかずるさなのか、自分では経費をかけずに日本企業をうまく使ってという意図が見え隠れしてくる。
 最近では私のほうでも中国の国名を出すとすっかり信用がなくなってきつつある、なかには中国が最終的な受け取り国と聞くと拒否をする企業までがでてきている。
 つまり日本を仲介にしてのロシア・中国間取引はほとんど相手にされなくなってきている。
 ロシア側の情報機関からも、中国とロシアの貿易交通路の国境税関には、ロシア側の保税ヤードには中国に行くべき木材や非鉄製品などが中国側の通関ができないために、溜まっているとの情報もある。結局ロシア側の負担が大きくなって中国との取引を嫌がる企業が増えてきているのだ。

 ロシア国内においても、中国人が経営する市場などがロシア当局の厳しい規制の的になって、差し押さえられた商品倉庫から略奪もされていると、これは中国のメディアが中国内で伝えていて、ロシアビジネスの危険性やビジネス環境を批判している。これらを見てくると政治レベルや国家レベルでロシアと中国は親密に見えるが、民間レベルでは果たしてという疑問符がいくつも付いてくる。
posted by シベリアンハスキー at 15:46| モスクワ 曇り| Comment(6) | TrackBack(9) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月06日

ロシアは賄賂天国

昨年6月にこのブログで掲載しました
ロシアは賄賂天国」の記事は、今も多くのアクセスがあります。
一年近くたてばロシアの国内事情も変わってまいりますので
今回新たに、「ロシアは賄賂天国」の題名で、昨年6月の記事に加筆修正を加え
ホームページ「Russia Bujiness Station」のほうに掲載しましたので
ご案内いたします。
次のURLをクリックしてお入りくださいhttp://rbs.gouketu.com/
posted by シベリアンハスキー at 15:51| モスクワ 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月31日

ロシアとのビジネスチャンスをつなげます

58.jpg今日はこのブログを書き始めてから

初めての試みとなりますが

何年間かロシアとのビジネスを続けていると

たまに、私自身の商売とは縁のないビジネスの引き合いがあります

今日もロシアのある業者から連絡があり

日本から「ある物を買いたい」という話が来ました

このような話は年に数回入ってきますが

これまでは、私自身の専門外のビジネスの話は

自分のところではやっていないと断ってきていましたが

考えてみるとこのブログには

ロシアビジネスに興味をもたれている方たちが

大勢訪れてくださっています

ロシアとのビジネスチャンスを掴もうと思われている方もいます

せっかくのビジネスの話を

自分のところでは興味がないと思っても

人によっては十分に関心があるビジネスの話しであるかもしれません

それで思い切って今回、ロシアビジネスを検討されている方々に

それを公開してみようかと考えました

 

今回はロシアから日本で「買いたい」というオファーと

またロシアから「売りたい」というオファーが入っています

興味のある方はメールでご連絡ください

またロシアにこんなものを売りたい

ロシアからこんなものを買いたいと思われている方もいらっしゃいましたら

今はその希望するものがなくても

いずれチャンスが開けるかもしれません

ただし身元がハッキリしている方に限ります

身元がはっきりされない方には

私も返事はできません

ビジネスは信用の積み重ねですから

posted by シベリアンハスキー at 00:32| モスクワ | Comment(6) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月24日

サンクトペテルブルク(ロシア):公共交通機関内の強盗に対する注意喚起

3月23日、外務省のスポット情報として次のような内容が伝えられています。
(内容)

1.最近、サンクトペテルブルクでは、市内中心部の地下鉄において、邦人旅行者が強盗に襲われる事件が未遂を含めて連続して発生しています。犯行の手口は次のとおりです。
 犯行グループは、狙いを定めた人の後方から集団で車輌に乗り込み、車内で羽交い絞めにして、相手が身動きが取れない隙に金品を強奪します。
 その後、犯人達は、被害者が動揺し周囲の状況を瞬時に判断できなくなっている間に別の車輌に移動して逃走します。

2.つきましては、以下の点に注意して危険を避けるようにしてください。
 (1)地下鉄等の公共機関を利用する際は、周囲の状況を良く確認し、車輌に乗車する際は一番最後に乗車したり、周りに不審な集団がいる場合は乗車口を変える。
 (2)もし、集団に取り囲まれたら、臆せず大声を出して周囲の人に助けを求める。
 (3)夜間は地下鉄の利用は避け、タクシーを利用する。なお、無登録タクシー(白タク)は使用しない。
 (4)単独での外出、深夜、早朝における外出は極力避ける。

という内容です。
いまだにロシア人から見た場合
日本人=金持ち と見ているロシア人が多くいます。
これはサンクトペテルブルクだけではありません。
ロシアでは、買い物をするときに財布を出さない
まとまったお金を見せないが、鉄則です。
お金はズボンのポケットにバラで入れておき
お金を出すときは、そのばら銭から出すようにしましょう。
posted by シベリアンハスキー at 00:44| モスクワ | Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

ロシア・ビジネスステーションをリニューアルいたしました。

先日、新規にアップしました、このブログの姉妹ホームページである
ロシアビジネスステーション
トップページにCGI,Javaスプリクトを多用したために、ページが重くなり、
ご訪問者の、インターネットの環境等により
なかなかページが開かないという、苦情をいただきました。
またロシアからアクセスされている方たちには
ロシアの地方都市によっては、インターネット回線が遅いため
ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
急いでページをリニューアルする作業に取り掛かり
本日、すべてのリニューアルが終了しましたのでアップいたしました
今度は軽く仕上げてありますので、以前のようなことはないと思います。
今後とも、ブログ、ホームページともよろしくお願いいたします。
ホームページ「Russia Bujiness Station」は下記よりお入りください。
http://rbs.gouketu.com/
posted by シベリアンハスキー at 20:04| モスクワ | Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

ロシア現地法人設立の方法と手順

ロシアに現地法人を設立するときの
方法と手順を掲載した記事をアップしました
詳しくは下記のURLをクリックしてご参照ください
http://rbs.gouketu.com/
posted by シベリアンハスキー at 14:52| モスクワ | Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

ロシア現地事務所設立の方法について

このブログを立ち上げて以来9ヶ月が過ぎようとしています
この間に、大勢の読者の方が集まり
アクセス数も私が想像していた以上のアクセス数となり
またPVアクセスは50000を超えました
私自身の当初の認識では
ロシアに関するブログは比較的マイナーであり
ごく限られた人たちだけが集まるのではという予想でした
しかしその予想は見事にはずれ
ブログを立ち上げて1ヶ月ほども過ぎたころから
いろいろな質問や、問い合わせが読者の方から寄せられるようにもなりました
このブログを通して
日本のある上場会社のロシア現地法人を設立するコンサルトまで
飛び込んできました
おかげで昨年は、この企業がスポンサーを務める
プロゴルフトーナメントにも招待されたり
ブログを通して、まったく予期しなかった企業や
ビジネスマンの方々との交流が増えたことは
私の喜びとするところでございます
さてこれまでの多くの問い合わせの中でも
数多くあったのが、ロシア現地法人、現地事務所の設立について
教えて欲しいという問い合わせでした
メールで質問を受けても
答えられることと、答えられないことがあります
ましてこの部類の質問となると
それに答えるためには、かなりの時間と、かなりの紙面を要します
現地法人設立をコンサルトした企業は
最初から社名と、住所、連絡先を明記してこられました
そして後日担当の方がこちらに訪問されました
現代は、インターネットのオークション等で流行の
情報商材の売買が盛んに行われている時代です
他人の持つ情報をいろいろなところからかき集め
PDFファイルにして、金儲けをしている
いわば他人のふんどしで相撲を取る輩が増えている時代でもあります
このような時代に
メールひとつでどこの誰かわからない相手に
そうですかと言って、教えられないことをご理解いただきたいと思います
そこで、ブログは時がたつと多くの記事の中に隠れてしまい
情報商材屋の格好のターゲットにされてしまいますので
ホームページの中で公開し、常に前面に出しておけば
より不特定多数の多くの方々が閲覧でき
情報商材としての価値も半減しますので
このたび別のところに新たにホームページを立ち上げ
そちらで記事を閲覧することができるようにしました
このホームページは
このブログでこれまでに公開した記事の中で
いまだにアクセス数が多い記事などを
加筆修正して、再掲載する予定でもいます
今回、ロシア現地法人、現地事務所の設立の方法を掲載するために
突貫工事で作り上げたホームページですから
まだまだホームページの体裁を成していませんが
今後、ロシアビジネスにとって重要と思われる記事や情報は
こちらのほうで公開して行く予定です
このブログともども、あわせてご利用いただければ幸甚です
尚、今回は現地事務所の設立方法を掲載しておりますが
ごく一般的な方法を紹介しています
このようなブログを書いておりますと
いわば裏技の方法を教えて欲しいというメールも多くありますが
この裏技は、私どもがもつノウハウであり
この公開と、問い合わせには応じられないことを
あらかじめお断り申し上げておきます。
ホームページURL
http://rbs.gouketu.com/
posted by シベリアンハスキー at 21:43| モスクワ | Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

ロシア人従業員の教育(WEBセミナー3)

671233-tn.jpg

なぜ目頭が熱くなる思いだったのか、

それは、知らず知らずのうちに、

ロシア人従業員たちに、私の心が分かってもらえたという思いからでした。

 

ロシア人の教育ができなければ、

ロシアビジネスは失敗に終わると、先ほど書きました

しかし、私自身は改まって教育をしたことがありません

なのになぜ?と思われるでしょう

 

以前も何かの折に、少し紹介したと思いますが

ロシアでは旧ソ連時代の職場のあり方として

ひとつの工場を例にとってみますと

工場内の食堂は全部で3種類の食堂に分けられていました、

ひとつは一般従業員が食事をするための食堂

もうひとつは幹部が食事をするための食堂

最後のひとつは、工場長のための食堂です

 

もちろん食べ物も違うわけです

当然、見分不相応の食堂で食事をすることはありません

ハッキリと箱のように分けられていたのです

 

別の言い方をすれば

上流階級の人間と、中流階級の人間、そして下層階級とに分けられていたのです。

下層階級の人たちは中流階級の人との対等な付き合いはできません

中流階級も上流階級の人と付き合うこともできません

それぞれ世界が違うのです

そうなると下層階級の人たちは、下層同士の仲間意識が生まれます

中間幹部たちは幹部同士の仲間意識

上流階層はいわば指導層とでも言うのでしょうか

そこを固めてしまい、ほかでは入って来れないようにしてしまいます

ひとつの国に、それぞれ大きく3つの階層が出来上がっていたのです

そして上層部からの命令は絶対です

今のロシアの軍隊の中がちょうどこれと同じですが

当時は、民間人である一般国民も

システムは、この軍隊の中に入れられていたと同じことが言えるのです

帝政ロシア時代も、一般民衆と貴族階級とに分けられてきた、歴史を持っている国です。

私は折に触れ、ロシア人は仲間意識を強く持っている民族と、

書いてきておりますが、

こんな環境が、手助けをしているのだと私は思っています。

 

これは時に下層階級の不満を呼び、

最近では北方四島の国後に駐留する国境警備隊で、

数日間にわたって、下級兵士たちによる反乱が起きたばかりです。

ロシア軍の中では、若い兵士たちによる集団脱走は珍しくありません。

 

ロシアの企業を覗くと、

ほとんどの会社は、幹部になると個室を持っています。

それが社長の部屋ともなると、

そこにたどり着くまで、最低2箇所を通過することになります。

最初は一般従業員の働く部屋、

そして社長秘書の部屋、最後に社長室というようになっているのです。

社長室も企業によって、応接室、会議室とが併設されており、

ロシアの豪華絢爛たる社長室を、これまで何度も拝見してきました。

明らかに、部屋の構えは今でも大きく三種類に分けられているのです。

社長が一般従業員と机を並べている日本の中小企業とは、大きな違いがあります。

これは、ロシアの大企業の話ではないのです、

日本で言う中小企業以下の会社でも、多くがこのスタイルをとっているのです。

 

私が最初にロシアでオフィスを開設したとき、

従業員たちと同じ部屋に机を並べて仕事をしました、

従業員たちは、それではみっともないと反対します、

しかし、これが日本スタイルだからと、私も譲らないでいると

椅子だけでも、社長らしい椅子に座ってくれとの要望で

少し机とはアンバランスな椅子を購入しました、肘掛つきの椅子です。

私は、その際全員にも肘掛つきの椅子を購入しました。

毎日の昼食の時間になると、

皆と席を並べて同じものを食べるようにしました。

私が今日は日本レストランで食事がしたいと思う日は、

全員を連れて食事に行き、ご馳走をしました。

 

あるとき、食事中に年配の従業員が私に尋ねました、

「社長はなぜいつも、皆と同じ部屋で仕事をし、同じ食事をするのか」と、

「それは、ロシアスタイルではない、社長ここはロシアですよ」というので、

私なりの考えを皆に話しました。

 

「会社の社長と言っても、偉くもなんともない、社長は責任職、名誉職ではない。責任職というのは、会社の利益を出さなければならない責任があり、働いている人の生活を守らなければならない責任を負っているだけなんだ」という話をしました。

「会社の利益がでなければ、会社は終わりになる、

会社が終わりになれば、私の仕事も終わりになり、人生に危機を招く。

同じように従業員も会社がなくなれば、

一時的に生活に困窮し、困る結果を招く、

だから、社長といっても、従業員といっても、同じ船に乗った

運命を共にする立場同士にある。」

こんな話をしました。

 

そのときを境に、従業員たちの態度は一変しました。

言葉だけでは、人間は納得しないのはどこの国の人も同じです。

私はオフィスに早く着いたときは

自らオフィスの掃除をし、自分でコーヒーを入れ

後から来た従業員にも、コーヒーサービスをします、

いつしか、仕事終了時間である午後6時が来ても

私が仕事をしていると、誰一人帰ろうとしなくなりました、

逆に私が気を使って、6時には仕事を切り上げるようになります。

 

あるとき、仕事上の問題が発生しました、

私自身帰るに帰れない状況になりました、

すると残らなくてもいい従業員全員が、私や会社のことを心配し

夜中の12時まで会社に残っていたのです、

何度も帰りなさいと、促しましたが

全員が申し合わせたように、誰一人帰ろうとしません、

私自身はこのとき心強い励みを皆からもらいました。

 

私は従業員にとても厳しいと言いました。

怒るときは烈火のごとく怒ります。

しかし厳しいことと、威張ることは違います。

人間は誰しも、威張る人間を心から好きになることはありません。

 

いつしか、私も含めオフィス全体は仲間意識を持つようになりました。

仲間意識は和をもたらし、全員がひとつの力になっていきます。

 

首を切られた人間は、私に首を宣告されましたが、

オフィスの仲間たち全員からもクビを宣告されたことにもつながり、

誰一人として、恥ずかしいのでしょう、

労働争議に発展することは今までありませんでした、

ロシア人は労働手帳というものを全員が持っており

雇用する会社が、雇用期間中この手帳を預かります、

クビにした場合、どんな理由でという、その経過を労働手帳に記載しますが、

私のところでクビにした人間には労働手帳に解雇とせず、

円満退職、つまり自主退職をしたと記載してあげます

これは、後に別の会社で就職しやすいようにしてあげるわけです

 

自慢話を長々と書いてしまいましたが、

ロシア人といえども、同じ人間の心を持った人たちです

彼らの歴史のなかでは、言葉やシステムに服従させられてきました、

言葉に訴えるのではなく、また規則に従わせるのではなく、

心に訴えていくことが大切です。

私は経営学者でもないし、帝王学を教授するような知識の持ち合わせもなく、

偉そうなことを述べてきましたが、

お許しいただきたいと思います。

 

これまで述べてくると

ロシアに事務所や、現地法人の設立をするには

それ自体を出すことはできても

それで終わりではなく、そこからが本当の苦労の始まりでもあるわけです。

文化や習慣の違う国でビジネスを進めるには、

それなりの度胸と器量の持ち合わせも必要となるでしょう。

リスクが大きいということは、

チャンスもそれだけ広がっていると私は思っています。

posted by シベリアンハスキー at 15:54| モスクワ | Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「現地事務所、現地法人設立について」WEBセミナー2

639474-tn.jpg現地に事務所や、法人設立となると

それなりのリスクも背負わなければなりません

事務所の年間の維持費だけでも、相当の維持費を必要とします

先にあげた水産加工会社の例がすべてではないのです

むしろ、現地事務所を出したはいいけど

中小企業の場合

2年もしないうちに撤退をするところのほうが多いのです

 

その撤退をするところは何が原因で撤退をするのか

単純な言葉で言えば、業績不振の一言になってしまいますが

その業績不振の原因は何かということになってきます

これは、それぞれの企業の内情もありますので

一言でこれが原因だというものはありませんが

 

傍から見ていて、客観的な見方になりますが

撤退をするところは共通しているものを持っています

 

まず第一に、日本人のスタッフが常駐していないところです

つまり、現地雇用の人間を2〜3名を置いて

年に数回、日本からスタッフが来る程度の企業

これは傍から見ていても、やる気があるのかと不思議に思います

ロシア人は、ボスがいなければ間違いなく仕事をしない人種です

これは見事なぐらいに仕事をしません

宣伝費と思って、看板だけ出していればいいというような考えであれば別ですが

日本人のスタッフを置かなければ

扶養家族をわざわざ、ロシアで増やしているにも等しい行為になります

こうして失敗すると、「ロシア人にやられた」と責任をロシアに押し付けます

ソ連崩壊直後に、一時雨後の竹の子のように日本企業が進出しました

でも、そのほとんどがこのパターンです

仕事をしないのはロシア人の多くも自ら認めているところです

 

第二に、日本人スタッフ(男性)を常駐していても

一年以内に、ロシア女性に熱を上げ、気力をそちらのほうに取られてしまうからです

笑い話のように聞こえますが

ロシアが好きだといっている男性の半分以上は

ロシアの女性の美しさのほうに惹かれているのです

始めてロシアを訪れる日本人男性のほとんどは

ロシア女性の美しさに目を惹かれます

私も最初にロシアに行ったとき、

正直ロシア女性の美しさに、真っ先に関心がいきました

私がそうだから、ほかの男性までそうだと言っているのではありません

確たる根拠を持って言っているのです

 

私自身、後にロシアでナイトクラブをするようになり

多くのお客様である日本人男性を見てきました

商売の立場でお客様を客観的に見ていると

一人の女性に惹かれだすと

仕事自体に乱れが出てきているのが見えてきます

また、多くのホステスを抱えていると

毎日一人一人から、こちらが聞かなくても

今日の昼間、○○さんから電話があって、食事に行ったとか

あるいは公園を散歩したとか、買い物に付き合ったとか

電話で2時間ぐらい話をしたとか

これは平日の昼間にです

こんな話題をホステスたちは、私に聞かせてくれます

ということは仕事の時間中に、気力はそちらのほうに向けられているわけです

これではいい仕事ができるわけがありません

 

男が堕落する最大の原因は、酒と女です

世の中の犯罪の多くも、「犯罪の影に女あり」と言われているくらいです

本人には気がつかないうちに

心の片隅に魔が潜みこんでくるのです

 

昨年、ある若い企業家を連れてモスクワに行きました

もちろん観光ではなく、ビジネスのためです

モスクワに到着した翌日

私は、このブログを通して知り合った○○氏と

モスクワに行ったときには是非お会いしましょうと約束してあったので

電話を差し上げると、○○氏は早速その日

宿泊先のホテルまで訪ねて来てくださいました

私は一緒に行った若い企業家も○○氏に紹介し

その夜は三人で一緒に食事をし

その食事の後、モスクワをよくご存知の○○氏にお願いし

夜のモスクワを案内していただきました

企業家のリクエストにより、ホステスのいる店にです

ところが、三人で一緒に行っているにもかかわらず

その企業家はホステスに話をつけ、先にホテルに帰ってしまいました

自分で案内を頼みながら、その店の飲み代も払わず

まして深夜になっているにもかかわらず

初対面で案内をお願いしていた

○○氏に帰りのタクシー代さえ渡さずに

さっさとホステスを連れて出て行きました

こういうお客のことを、お持ち帰りのお客と呼んでいるのですが

翌日、ホテルのロビーで私は彼を怒鳴りつけました

そして○○氏にお詫びの電話もするように言いました

 

私は、この若い企業家から

ロシアとビジネスをやりたい、という熱い思いを聞かされ

ロシアビジネスへの夢とビジョンを聞き

彼の強い要望があって

ビジネスのサポートを引き受けました

モスクワに来た目的は

ある有名なロシア企業の副社長に会わせるためでした

この副社長とのアポイントには、

私の政府機関にいる友人が尽力してくれました

 

私から見れば、依頼人である企業家はお客様です

しかし、あえて私がホテルのロビーで、

しかも衆目の見ている前で怒鳴り、叱ったのは

このように女にだらしない人を何人も見てきており

そのすべてが撤退をしているのを見てきている故に

失敗をさせたくないという思いの強さからでした

まして相手企業は、世界的な大企業です

商談がまとまれば、取引額も相当の取引額になります

事実、その企業家が言うには

日本で今まで仕事をしてきた、数十年分の取引額になるということです

 

しかし私の予感は的中しました

この取引を彼はものにすることができませんでした

相手が一歩前に出てくれているのにです

 

どうしても女性に溺れる人間の特徴として

女性のことに関する金銭・行動は素早くても

肝心の仕事に必要な金銭・行動の動きは鈍くなります

つまり、ビジネスのスピードが落ちることにつながります

 

これは極端な例かもしれませんが

大なり小なり、知らず知らずにその感覚は本人では気がつかなくなってきます

 

少し長くなりましたが

それだけ、この問題は多く潜んでいるということを言いたいためなのです

仕事に注いでいた気力が、別のほうに注がれれば

知らず知らずの内に、次第に推進力を失い

飛行機に例えれば、失速し墜落します

墜落する飛行機の機首を立て直すには

それまでの数倍のパワーを必要とします

 

第三に、ロシア人スタッフをどこまで教育できるかです

日本の社員教育のような、知識や常識を教え込んでも

いざ自分にそれだけの知識や技術を習得すると

給料のいいところがあれば、すぐに移っていってしまいます

ロシア人は仕事をしない民族と申しました

「なぜ、これだけ能力がないんだろう」「なぜ仕事をしないのだろう」

日本企業のほとんどから必ずついて出てくる言葉です

日本企業に限らず、ほかの外国企業も同じことを言います

仕事は半人前以下で、給料だけは人並み以上のことを平気で要求してきます

ですから、ロシアに駐在して少し時間がたってくると

ほとんどの日本人は強いストレスを持つようにもなります

 

しかし、教育の仕方で

ロシア人は日本人並み、いやそれ以上の人材になる素質を持っています

それをほとんどの企業や人は、見抜けないでいます

なかには、これだけストレスがたまり

経費ばかりが出て行くんだから、いっそのこと事務所を閉鎖してしまえ

と言って、撤退する企業もあるほどです

 

また過去に、ある地方の小売業界では少しは名前の知れた企業が進出しました

しかし、1年で見事に仕事をたたんで撤退していきました

今では空しく、その看板だけがいまだに残り

後には、ロシア地元の小売店が軒を並べて店を開いてお客を集めています

原因はほとんどの従業員が、店の商品を運び出し

警備員までもその仲間であったというから驚きです

典型的な、従業員を教育できなかった末路です

おそらくこの経営者は

ロシア人にしてやられたという、悪い印象しか残っていないのではと思いますが

ロシア人を教育できる能力がなければ

ロシアでのビジネスの成功はおぼつかない例です

 

私自身の自慢話のようになってしまうことなので

少し話しにくいことですが

私のオフィスに来る日本企業の人たちや

また店のお客様たちは

「どんな教育をすれば、ロシア人従業員がこれだけの意識を持って働くのですか?」

とこれまでに、何度も尋ねられました

 

というのは、私のオフィスでは必要であれば

全従業員が個々の用事を持っていても

文句を言わずに、率先して残業をしてくれます

彼氏とデートの約束をしている若い女性従業員も

彼氏には日にちを延ばすか、そのまま平気で待たせるか、しているのです

残業代は規定がないので、支払っていません

 

ホステスにしても、私とであればずっと一緒に仕事をしていたいと

お客様に言っているそうです

私はホステスに対して厳しく

遅刻を3回繰り返し、あるいは同じ注意を3回受けたら

4回目はクビにしています

過去に20人しかホステスがいないのに

半分以上の10数名のクビを一度に切ったことがあります

しかも店で人気のあるホステスがほとんどです

そんなときに限って、店は満席になってしまうものなのです

お客様に事情を話し、少ないホステスで

その日はあっちの席、こっちの席と対応しました

 

また過去にオフィスでも

これまでに20名近くのロシア人の首を切ってきました

ロシアをよく知る人なら

労働争議の一つや二つ起こっても不思議ではないと思われるでしょう

しかし、私のところでは

一度も労働争議になったことがありません

逆に、過去に日本のある大手商社の労働争議が裁判になり

その火消しを頼まれたことがあり

原告のロシア人に裁判の取り下げをしに行ったこともあります

 

ある日本人が、私の事務所に来て

私が留守でしたので、待っている間

従業員に、「お宅の社長は、皆から見てどんな人?」という

質問をしたそうです

従業員たちは口をそろえて

「うちの社長は世界中で一番怖い社長」と言ったそうです

そして後に続いた言葉が

「でも世界で一番優しい社長」という答えが返ってきたそうです

私はこれを聞かされたとき、少し目頭が熱くなりました。

(休憩)

posted by シベリアンハスキー at 01:04| モスクワ 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

ロシアビジネスWEBセミナー

P1001387.jpgこのブログを昨年の6月に立ち上げてから

早いもので、9ヶ月になろうとしています

この間、当初予想もしていなかった多くの方々のアクセスがあり

私自身も驚いています

仕事の合間にこのブログを書いていることもあり

昨年末から3ヶ月、アップできない時期もあったのですが

その間も毎日多くの方が訪れてくださったことは

私自身の励みでもあり、またプレッシャーでもありました

 

そしてまた、ブログを読まれた方々からの

多くの質問や、問い合わせが殺到し

また遠く、九州や大阪名古屋東京といったところから

私の住む北海道まで尋ねてくださる方々もいたり

数年前とは比較にならないほど

ロシア、あるいはロシアビジネスに対する関心が高くなっております

ひとつひとつの皆様の問い合わせや、質問に対処させていただいてきておりますが

いまだに返事の遅れている方々に

この場を借りてお詫び申し上げるしだいです

どうか事情お察しの上ご了承くださいますようお願いいたします

 

さてたくさんのご相談や、質問がある中で

「現地に事務所を出したほうがいいのか」

「現地法人を設立したいが、どのようにしたらいいのか」

「現地法人設立には、どのくらいの費用がかかるのか」

「ロシアではどんなビジネスが有望なのか」

「ロシアではどんなものが売れるのか」

「ロシアから輸入したい・・・・・」

「ロシアに輸出したい・・・・・」

等々、日々多くのメールがきます

また遠くからわざわざ来られる方の多くも

上記の相談で来られる方がほとんどです

これらを紙面で書いていくには

相当の時間と、紙面を要し

また相談される方々個々の事情等もあって

これだ!という単一化した答えを出すことはできませんが

随時これらのことについて

このブログで書いていきたいと思います

 

前置きが長くなりましたが、今日はまず第1回目として

       現地には事務所あるいは法人を構えたほうがいいのか?

ということについて、話をしていきたいと思います

 

現地に事務所あるいは法人を構えたほうがいいのか、どうかは

その業種、ロシアとのビジネスのかかわり方

どのようなビジネスをされるのか

等々の、個々の事情によって、一概に結論付けることはできません

 

私自身が6年以上前に、ある水産加工会社の社長から相談を受けたことは

 

 (水産会社社長の言)

ロシアから加工原料となる水産物を確保しているが

現状では、インポーターに頼って、そこから買い入れている

それでは原料も高くなるし、予定するだけの量を確保するのも難しい

ロシアの水産会社と直接取引きしたい

そのために自分で、何回かロシアに行き開拓したが

思うように行かない

 

そこで、この社長が私に頼んできたことは

1ヶ月ロシアに滞在し、どうしたらいいかを見極めて欲しいということでした

実は、これが私自身のロシアビジネスとの関わりの最初でした

往復の航空券と、現金100万円、それにVISA法人クレジットカードを渡され

1ヶ月間のロシア滞在が始まりました

頼まれていることは

取引先を探したり、営業をすることではなく

ロシアがどんな国なのか、この目で見て、体験して見極めることでした

そして私自身がロシアに対してどんな感想を持ち

その上で、今後ロシアとのビジネスはどうしたらいいのか

そのレポートをまとめることでした

 

1ヵ月後、私が日本に戻って社長に進言したことは

ロシア企業と取引するためには

現地に事務所を出したほうがいいという結論でした

その理由は以下のようになります

@       ロシアからの水産輸入業者、あるいはロシアと取引している水産会社は多くあり、原料確保の競争が激しいこと。

A       しかし、現地に事務所を構えている水産会社は、このときにほんの数社だけ、多くの水産業者、輸入業者は年に数回ロシアを訪れ、商談をしているにすぎないこと。

B       限られた漁獲量の争奪戦を繰り広げているのだから、その最前線にビジネス基地を設けることは、ビジネス戦争に勝つための定石。

C       ロシアは危険という認識を、多くの日本企業(この社長も)は持っている、だからこそ逃げ腰の中途半端なやり方はその危険度を増すことになり、電話のやり取り、メールのやり取り中心の取引は、危険度を増す。

D       日本側からの見方だけではなく、ロシア側から見たら、外国である日本企業との取引に当然リスクを感じている。

E       ロシアからの原料輸入は単発ではなく、毎日のように継続して行われている。

F       現地に事務所があるのと、ないのではロシア側から見た場合、取引への安心感、信頼感、信用度を増幅させる。

G       ロシア企業の社長や経営陣とのコンタクトが常時取れるため、取引上の問題が発生したときに即座に対処できる。

H       日本にいるだけでは得られない、さまざまな情報が素早く得られる。ビジネスにとって情報が早いか遅いか、情報が取れるか取れないかは、企業の命運を左右することもある。

I       ロシア人の特性として、仲間意識の強い民族であること、現地に常時スタッフがいればその仲間になっていくことができる。

 

これにより、この加工会社の社長の決断は素早く

私が帰国してから、再び2週間後には

現地にとんぼ返りし、事務所設立の各種準備に入りました

そして1ヵ月後にはすべての登録機関に登録を済ませ

業務活動ができるようになりました

これは、後に法人設立はどのようにするのかでも説明しますが

ロシアにおいてはものすごく早い速度での設立でした

私のこの場合の設立と言う意味は

単に会社の登記が終わったことではなく

必要な現地雇用のスタッフから、事務所の借り入れ

仕事をするために必要な事務用品、机などの搬入

日本からの駐在員が住むためのアパートの確保

これらすべてが整い、実際の業務のスタート日を指しています

ビジネスにおけるスピードはあらゆる意味からも最重要なことです

企業にとっては、一日一日経費がかさんでいくからです

 

1ヶ月の滞在期間中、さまざまなロシアの人たちと

友達のネットワークができました

ロシアは典型的なコネクション社会でもあります

この1ヶ月の間に築いたネットワークが

このスピードに大きく功を奏したことは言うまでもありません

 

3年後、この加工会社は

もともとの加工場を増設し、働く人も50人から80人になり

加えて、二つの都市近郊に加工場を増設するまでになりました。

 

(休憩)

posted by シベリアンハスキー at 18:30| モスクワ | Comment(0) | TrackBack(0) | ロシアビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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